#12「泥棒が1ダース」

うなだれたままの彼は、まだここにいる

Bad News

  • Title: Thieves' Dozen
  • 発行年: 2004年
  • 邦題: 「泥棒が1ダース」現代短篇の名手たち3
  • 発行年: 2009年
  • 翻訳: 木村二郎
  • 出版社: 早川書房 (ハヤカワ文庫)

STORY

    序文 ドートマンダーとわたし
  • 愚かな質問には
  • 馬鹿笑い
  • 悪党どもが多すぎる
  • 真夏の日の夢
  • ドートマンダーのワークアウト
  • パーティー族
  • 泥棒はカモである
  • 雑貨特売市
  • 今度は何だ?
  • 芸術的な窃盗
  • 悪党どものフーガ

ABOUT

ドートマンダーを主人公とした短編集です。ただ最後の「悪党たちのフーガ」だけはドートマンダーではなく、ジョン・ラムジーという平行世界に住む泥棒ものです。
何といってもウエストレイクの序文「ドートマンダーとわたし」が面白く、ジョン・ラムジー誕生の理由も詳しく述べられています。これだけ面白い作者による作品解説もそう多くはないでしょう。
作品の内容ですが、ドートマンダーというキャラクターだからこそ面白いマニアが喜びそうな作品も何篇かありますし(ドートマンダーのワークアウト)、まるっきり楽屋落ちみたいなのもあります(泥棒はカモである)。
私が好きなのはいかにもドートマンダーらしい「馬鹿笑い」とウエストレイクならではの味を感じさせる「真夏の日の夢」です。実にしゃれています。
ドートマンダーの仲間はメイとケルプ、ロロが登場、ジム・オハラがちらりと顔を見せます。短篇ですからドートマンダーの単独行動がほとんどです。アーニー・オルブライトが登場する「雑貨特売市」はドートマンダー・ファンには堪えられない一品でしょう。
なおタイトルには1ダースとありますが短篇自体は11本です。もう1本ウエストレイクはドートマンダーの短篇を発表していますが、それは「バッド・ニュース」の第1章にそのまま収録されており、この短編集には入っていません。
Horse Laugh Party Animal

主な登場人物

  • ジョン・ドートマンダー
  • アンディ・ケルプ
  • メイ・ベラミー
  • ロロ
  • 優雅な男
  • ダイア・ストレーツ
  • ジム・オハラ
  • ジェシー・ボウカー
  • 苛立った女
  • アーニー・オルブライト

入手状況

ハヤカワ文庫 :
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原書 :
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