「その男キリイ」

僕は何も知らない愚かな男だった

Killy

  • Title: Killy
  • 発行年: 1963年
  • 邦題: 「その男キリイ」
  • 発行年: 1965年
  • 翻訳: 丸本聡明
  • 出版社: 早川書房 (ハヤカワ・ミステリー)

STORY

大学4年のポール・スタンディッシュは実習のため全米機械工熟練者同盟という労働組合で働くことになった。そこで働いているウォルター・キリイはかつて大学で色々なスポーツのスター選手でプロフットボールでも活躍した男だった。
二人は全国的な労働組合に加入したいという手紙を送ってきた小さな町に向かう。協力して組合の地方支部を作るためオルグ活動を行うのだ。
しかしその町ウィットバーグについたら手紙を出してきた男は殺されていた。そして二人は警察につかまり、袋叩きにされてしまう。
一人解放されたポールはキリイを救うため、事件を調べ始めるのだった。

ABOUT

なかなか面白い巻き込まれ型ミステリーです。
一人称で語る主人公は平和でおとなしそうな感じなのですが、実は結構やり手でハードボイルドなのが新鮮です。準主人公のキリイも一癖も二癖もあり、こっちの方が人物的には魅力的ですかね。そして二転三転するストーリー展開も見事なものです。
初期の作品で笑いもニューヨークもありませんが、主人公があるシチュエーションでどう行動するのかをつきつめていくウエストレイクらしさは十分感じられます。登場人物も脇役にいたるまで凝った人物造形がされています。全編に漂う洒落た感じもウエストレイクならではものです。

入手状況

扶桑社ミステリー :
古本 Amazon-J にて入手可能
原書 :
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*2014年8月時点
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