「吾輩はカモである」

私の人生は、気がついた時はあとの祭りということの連続だった

Mark

  • Title: God Save The Mark
  • 発行年: 1967年
  • 邦題: 「吾輩はカモである」
  • 発行年: 1977年
  • 翻訳: 池 央耿
  • 出版社: 角川書店

STORY

疑うことを知らない32年間のフレッドの人生は詐欺師に騙されることの連続。ついには詐欺専門の警察官ライリーと友だちになるくらい。
そんなフレッドに突然聞いたこともない叔父のマットからの30万ドルの遺産相続話が飛び込んできた。詐欺だと信じ込むフレッドだったがそれは本当の話だった! 皮肉なことにマットは有名な詐欺師で遺産ももともとはカモから騙し取ったもの、そしてマットの死因は殺害だという。そして大金持ちになったその日から怪しい人物と金を無心に来る知り合いが色々とフレッドの近辺に出没。あげくの果てに狙撃までされる始末。もう誰も信用できない。
一体どうなっているのか、フレッドは叔父マットのことを調べ始めるのだったが。

ABOUT

アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞でウエストレイクのコメディー路線を決定的にした記念碑的作品です。詐欺の被害者の名簿が高価で売買されているように、騙されやすい人はとことん騙されるみたいですね。
今でこそ詐欺の被害者の研究は進んでいますが、1967年にこの「騙されやすい」という主人公の設定はさぞかし新鮮だったことでしょう。そんなお人よしの主人公に突然犯罪者の汚れた大金が入ってきたらどうなるだろう、というシチュエーションで思い切り主人公を翻弄させています。
同じアパートの小説家志望の老人とか幼馴染の女性とか本題には関係なくても笑わせるキャラクターも楽しいです。ストーリー展開もテンポ良く、全体に漂う軽い感じがたまりません。
洒落たラストは意外性充分、まずは文句なしの一品です。文庫にもなりました。

入手状況

角川書店 :
Amazon-J にて古本入手可能
原書 :
電子書籍Kindle版、古本Amazon-J にて入手可能
*2014年9月時点
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