ジョン・アーチボルド・ドートマンダー

本シリーズの主人公、プロの天才犯罪プランナーと称されて久しいが重なる華々しい失敗で今の世間の評判はどうなのだろうか。しかしながら未だにドートマンダーの計画に参加する悪党たちが後を絶たないことから、かの業界ではそれなりの名声を保っているのかもしれない。
さまざまなとんでもなく悲惨でみじめな経験からか悲観主義者の宿命論者。その人生の敗北者のようなたたずまいはドートマンダーに初めて会う人(特に捕まえた人)には強烈な印象を与えるみたいだ。
ジョン・ディダムズという偽名を用いることもある。

アンドリュー(アンディ)・フィリップ・ケルプ

ドートマンダーの相棒。専門は何でも屋。ドートマンダーはケルプを疫病神と信じ忌み嫌っているが結局は常に組む羽目になる。ケルプ自身は陽気な楽天家だが、かなりこだわりを持つ自分のスタイルを固持するタイプとみた。盗む車とか選ぶ相棒とかにその断片が現れている。
過去に複数の結婚生活経験あり。しかしケルプは今日のことしか考えないので、明日のことを考える女性を不思議に感じているみたいだ。
社交家でいたるところにコネを持っている。

スタンリー(スタン)・マーチ

決して目立ちはしないが長編シリーズ全作品に登場している運転手。常に運転経路のことを考えている。自動車の排気音のレコードを愛聴しているみたいだ。かつてはヘリコプターを運転したこともある。本人は何でも運転でき、自分が最高のドライバーと信じている。
饒舌な運転経路の語りとは対極的なシンプルな受け応えも面白かったりする。
職業柄酒はビール専門。泡立て良くするために塩をかける(昔そういう人外国に多かったですよね)。

メイ・ベラミー

「強盗プロフェッショナル」から登場後すべての長編に登場しているドートマンダーの同居人。泥棒と一緒に暮らせるだけあって本人も決して清く正しい人間ではなく勤務先の「セイフウェイ・スーパーマーケット」でちょくちょく食料品を失敬していたりする。
悪党とか警官相手にもひるまないタフさが魅力的。口も達者。シリーズ初めでは実行犯に加わったこともある。ドートマンダーとのなれ初めは万引きしたドートマンダーを捕まえた際の同情心から。
趣味は映画観賞。リゾート旅行、素敵なホテルも好き。

ロロ

ドートマンダーたちが打ち合わせで使うアムステルダム街にあるO.J.バー&グリルの店主。出番は短いが長編全編に登場。ここのバーボンはあまり飲みたくなるようなものじゃないみたいだ。
常連たちのおかしな会話もシリーズ名物だが面白さが良く分からない。

マーチのママ

息子の犯罪の手助けをする。情に厚く短気なガミガミ屋でたくましい。「ジミー・ザ・キッド」「バッド・ニュース」での名演技が光っています。

タイニー・バルチャー

「悪党たちの」で初登場して以来その後は全長編に出演している凶暴な大男。役割はぶち壊し屋。気に入らないと誰でも容赦しないため、悪党連中から恐れられているがその実力からかドートマンダーは頼みとしているみたいだ。
「天から」で出会ったJ.C.タイラーの前で変身。以後J.Cと一緒に住むようになる。

ジム・オハラ

役割は何でも屋。「逃げ出した」でドートマンダーを置いて逃げるが、警察に捕まってしまう。ドートマンダーの大規模作戦にはそれ以来毎回参加。

バーナード・クレマッキー

ニューヨーク市警官。ケルプの情報源。「悪党たち」と「骨まで」でケルプに情報を提供するが、「幸運」では逆にケルプから情報を得ようとしている。結構切れ者かも。

ハーマンX

急進的アフロ・アメリカン解放戦士からアフリカ小国の副大統領そしてまたプロの悪党と数奇な運命をたどる錠前屋。名前もその都度変わり今はハーマン・ジョーンズ。

ウォリー・ホイッスラー

「ホット・ロック」時点では刑務所に入っていが「悪党たち」直前に出所、以後は順調に登場する最高の錠前屋。ただし刑務所に入った理由が子供を連れて行って退屈してしまった動物園で無意識の暇つぶしにライオンの檻の錠前を開けてしまい、ライオンを逃がしたという愚かな人。

フレッド&セルマ・ラーツ

フレッドはドートマンダーお気に入りのドライバーだったが、酔っ払って高速道路を逆走、混乱してケネディ空港の誘導路に侵入、イースタン航空の飛行機と衝突して病院行きになって以来運転を止めてしまった。その後は妻のセルマがハンドルを握ることになるが打ち合わせはフレッドが行っている。ただしギャラは一人分。

ラルフ・ウィンズロウ

いつもグラスを手にして片手で鍵を開ける小粋な錠前師。

J.C.(ジョセフィン・キャロル)テイラー

美人でなかなかアイデアが冴えるビジネス・ウーマン。本職は通信販売業。いかがわしいことやいやらしいことも辞さないたくましさを備え持つ。そうでなければタイニー・バルチャーと同居なんかできないだろう。
タイニーはJCのことを「ジョージ」と呼ぶ。

コンチネンタル探偵社

いつもドートマンダーご一行にコケにされる不運な警備チーム。メンバーはジョー・マリガン、フェントン、ガーフィルド、モリスン、ブロック、フォックス、ドレズナーの7人組。全員元警官か元憲兵。
優雅なロングアイランドを追われ最悪のマンハッタンで3流の警備仕事に励む毎日だ。

アーニー・オルブライト

嫌われ者の故買商。短編「雑貨特価市」でドートマンダーとダブル主演を果たす。臭くて性格が陰気でねちっこく嫌味ばかり言う嫌な奴。しかし騙さないし常に最高額を支払う。
そうまでしないと客が誰も来なくなるからだそうだ。